【時視各角】韓国経済のための祈り
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.03.28 13:04
経済予測と天気予報の共通点はよくはずれるという点だ。ずいぶん前に当時の朴承(パク・スン)韓国銀行総裁が経済見通しの困難を吐露しながら「有能な占い師」を雇わなければならないという冗談を言ったことを思い出す。2つには違いもある。いま雨が降っているか、粒子状物質が激しいかを気象庁がわからないわけはない。しかしいまの経済がどうなのか、景気サイクルのどのあたりにいるのかを正確に知るのは難しい。経済見通しの疲れを訴える責任逃れの笑い話だが、それでも現在の経済診断を先送りすることはできない。
現場で感じる危機の兆候はあふれている。最近会ったある都市銀行頭取は「今年に入り自営業者向け貸付の延滞率が目に見えて増えている」と心配した。2月の雇用統計で従業員のいる自営業者は1年前より4万5283人減った。政府が雇用の質の改善事例として広報してきた彼らまで打撃を受けている。