韓経:企業誘致に死活かける外国、出て行けと背中押す韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.03.25 09:12
1月に韓国経済新聞編集局に見慣れない番号の国際電話が何度かかかってきた。発信者は米バージニア州投資誘致担当公務員。彼は「農心がロサンゼルスに続き米国に第2工場を作る」という韓国経済新聞の1月11日付報道に対する詳しい説明を聞きたいと話した。それから「バージニア州が切実に望んでいると農心に伝えてほしい」と頼んできた。現地時間の明け方2~3時にかかってきた電話だった。
各国が韓国企業の生産基地を誘致するために力を入れている。高い人件費と各種規制、強硬な労組などを避け「脱韓国」に乗り出す韓国企業が増加している点を狙ったとの分析が出ている。
各国が提示するインセンティブは破格だ。SKイノベーションは最近米ジョージア州コマース市にバッテリー工場を作る見返りとして「法人税一部減免+土地無償使用+工場敷地平坦化費用免除+人材採用・教育支援」などパッケージで優遇を受けた。インセンティブ規模は投資額16億7000万ドルの30%に達するという。韓国大企業関係者は「半導体とディスプレーを除くとこの10年ほどの間に国内に新たにできた大型工場はほとんどない。各国がこうした事実を知って海外進出を念頭に置いた韓国企業を訪ね歩き『ラブコール』を送っている」と話した。