「月着陸どころか…韓国型ロケット開発しながらも活用できない未来に」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.03.20 16:24
「2050年、大韓民国は結局、計画していた月着陸さえも実行できなかった。21世紀初めから30年近く開発してきた宇宙ロケット技術を完成させながらも、あきらめることになった。韓国航空宇宙研究院が苦難の末に2022年に開発、打ち上げに成功した韓国型ロケット(KSLV-2)技術は、その後、政府の政策に基づいてA民間企業などに移転した。しかしそれが問題だった。米国のスペースXを筆頭とする主要宇宙強国の民間企業のロケット発射技術と低コストについていけなかった。人工衛星が必要な国内の民間企業は韓国型ロケットの半額にすぎない米国ロケットを利用した。気象庁など政府と公共機関が韓国ロケットを利用したが、需要は限られ、国内民間ロケット企業は利益を出せなかった。月着陸はなぜ実現しなかったのか。政権が交代するたびに計画が変更され、結局タイミングを逃すことになったからだ。いま何とか国際競争力を持っているのは早くから民営化が進んだ人工衛星だけだ。火星ではすでに米国の航空宇宙局とスペースXはもちろん、中国の有人探査までが本格化し、月に関しては月軌道宇宙ステーションや探査基地を越えて観光商品まで出ている世の中だが、韓国の宇宙産業は地球の軌道をぐるぐる回るレベルにとどまっている」。
国会未来研究院の中長期未来予測報告書「2050年から送ってきた警告」の宇宙技術(ST)部門に関連するシナリオのうち、今の状況が続く場合に迎える可能性が高い予測シナリオだ。これによると、2050年の大韓民国の宇宙技術は過去より米・中・ロ・欧州など宇宙強国との格差がさらに広がり、宇宙後進国に転落する見通しだ。