【社説】北朝鮮の「非核化交渉中断考慮」は破綻の道だ
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2019.03.16 11:37
北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官が昨日、平壌(ピョンヤン)で開いた緊急会見で「私たちは米国の要求にいかなる形態であれ譲歩する意思はない。米国との非核化交渉の中断を考慮している」と明らかにした。ハノイ米朝首脳会談が決裂してから半月後に出てきた北朝鮮の立場だ。
憂慮を禁じ得ない。「考慮」という表現を使ったが、米国がハノイで要求した「ビッグディール」は決して受け入れず、過去1年間続いてきた米朝対話プロセスまでも白紙にするという「脅迫」の性格が強く見えるからだ。崔外務次官は「金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が近いうちに北朝鮮の追加の行動を発表する公式声明を出す計画」とも伝えた。金委員長は崔外務次官の会見を通じて米国に「強硬姿勢」のメッセージを投じた後、ワシントンがどう出てくるかをみて今後の行動方向を決めるものと予想される。