【グローバルアイ】韓国はノーディールの罪人でないが…
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.03.05 07:24
2月28日午後4時ごろ、ベトナム・ハノイのJWマリオットホテル。トランプ米大統領の記者会見が終わった直後だった。韓国外交部の当局者が急いでホテルを抜け出す姿が記者らの目に入った。約10人の記者が数台のカメラを持って100メートルほどの長い廊下を追いかけ、彼は結局、記者らに取り囲まれた。頭からスーツまで汗まみれの彼には「ビーガン代表からどんな説明を聞いたのか」「なぜ会談は合意しなかったのか」という質問が続いた。彼は「後ほど説明する」と話した後、ホテルの職員の助けを受けて約10分後にようやく抜け出ることができた。今回のハノイ会談の成功のために米国務省のビーガン北朝鮮担当特別代表と調整をしてきた李度勲(イ・ドフン)韓半島平和交渉本部長だった。
似た場面はほかにもあった。日本外務省の金杉憲治アジア大洋州局長もこの日、ホテルのロビーで3、4時間ほど待機した後、米国務省の関係者からブリーフィングを聞き、5時ごろホテルを離れた。彼を追った日本の記者は1人だった。金杉局長は「ビーガン代表に会ったのか」など似た質問に「答えることはできない」とだけ話して去って行った。
「ノーディール」の当事者の米国務省の姿は完全に違った。翌日1日午後のメトロポールホテル。トランプ大統領と金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が向き合った会談場で、国務省と現地ハノイ米国大使館の職員およそ200人が集まって打ち上げパーティーを開いた。「公式合意文がないという点を一つ除いて成功した会談だった」と順調な会談進行を祝った。