米朝首脳、「寧辺核施設」の定義から違っていた
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.03.04 14:56
米朝首脳会談の決裂という結果を抱えて2日にベトナムのドンダン駅を去っていく北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は、歓送客に手をあげて感謝の意を表したが、顔には疲れた表情が見て取れた。外交筋は3日、「拒否されることに慣れていない金正恩国務委員長は、予定されていた昼食会の取り消しに続いて合意文を出せない状況に相当な衝撃を受けたはず」と話した。韓米政府内外の5人の情報筋の伝言を総合すると、今回の会談の決裂は結局、米国が主導したものと分析される。ある消息筋は「米国の立場で北朝鮮の非核化意志が十分でなかった」とし「誰が決裂に導いたかは核心でないが、あえて言えば金委員長が昼食会を取り消された格好」と伝えた。
決裂を招いた核心の争点は「寧辺(ヨンビョン)核施設廃棄」の範囲だった。首脳会談を控えた実務交渉の当事者だった米国務省と北朝鮮外務省は先月28日の昼食会が中止になった後、それぞれ「北朝鮮が我々に提案したものは一部閉鎖だった」(ポンペオ国務長官)、「寧辺核施設全部の廃棄を提案した」(李容浩外相)とし、公開的に衝突した。1日には米国務省の当局者が「北朝鮮は言葉遊びをしている。北朝鮮は寧辺団地の一部の閉鎖を提案しながらすべての制裁解除を要求した」と反論し、崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官は「米国に寧辺核施設の一部でなく『全部』と話した」と繰り返し主張した。