【コラム】過去100年の成就を基盤に日本・中国に成熟した対応を(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.02.22 08:37
◆戦略的に日本と友好関係を結ぶべき
ところが中国は巨大な実体として地理的に隣接している。また我々は過去に中華秩序の中で暮らしてきた歴史的な由来がある。我々が自ら努力しなければ、知らないうちに中国という強い磁場の中に引き込まれる。したがって我々は米国との同盟でバランスを保ちながら中国の求心力に対応しなければいけない。これを基本にして未来志向的な韓中協力関係を発展させる必要がある。同時に、過度な対中経済依存を緩和し、我々の弱点を補完しなければいけない。貿易投資を多角化し、対中経済関係を戦略的な観点で扱うのがよい。
日本に関してはもう我々の自主権において問題になる国ではない。我々と自由民主主義と市場経済価値を共有する国だ。過去の問題で争っても、現在と未来の我々のアイデンティティーと自主のためには活用しなければいけない相手だ。我々が中国との関係を設定していくうえで、日本は米国とセットで我々に必要な戦略的均衡要因である点を度外視できない。しかし同時に日本は過去の問題で前向きに対処できない限界を持つ国だ。我々のジレンマは、このような日本に対して国民感情で対処すれば日本を戦略的次元で我々の国益に活用するのが難しくなり、過去の問題で前向きな立場を誘導するのもさらに難しくなるという点だ。