キャラクター大国・日本で人気を集めている韓国キャラクター人形がある。韓国人にも身近なカカオフレンズの「ＡＰＥＡＣＨ（アピーチ）」だ。桃そっくりの形をしているアピーチはいたずらっ子キャラクターで、韓国でも人気がある。そのため顔文字を多く使う人々の間では、「ライアン派」「アピーチ派」に分かれて攻防戦を繰り広げることがある。このアピーチが東京で大きな人気を集めている。

昨年１２月２２日、カカオＩＸ（代表クォン・スンジョ）のキャラクターブランド「カカオフレンズ」ストアが東京に初のグローバル公式ショップをオープンしながらだ。東京でも特に旬のトレンディーな店が密集している表参道に、２つのストアを同時オープンしたカカオフレンズは従来のキャラクター中心のストアとは違い、多彩な文化を体験して店内に長居できるライフスタイルコンセプトを指向しているのが特徴だ。

隣同士に並ぶ２つの公式ストアは「ＡＰＥＡＣＨ　ＯＭＯＴＥＳＡＮＤＯ（アピーチオモテサンドウ）」と「ＳＴＵＤＩＯ＿ＫＡＫＡＯ　ＦＲＩＥＮＤＳ（スタジオ・カカオフレンズ）」で構成されている。グッズストアとカフェのある「ＡＰＥＡＣＨ　ＯＭＯＴＥＳＡＮＤＯ」は２階建てで、１階ではエプロンやエコバッグ、テーブルマットなどのファブリック類をはじめ、ボディーピローやクッション、スマホケースを含めた計１５０点余りのアピーチグッズが東京限定エディションで販売されている。２階には日本「ＤＵＭＢＯ　Ｄｏｕｇｈｎｕｔｓ　ａｎｄ　Ｃｏｆｆｅｅ（ダンボ・ドーナツ・アンド・コーヒー）」とのコラボレーションによる「アピーチドーナツ」、ほっこり癒やし顔のアピーチゼリーが浮かんでいるフラッペなど、多彩なシグネチャーメニューを味わうことができる。

キャラクターの場合、韓国では「ライアン」が一番人気だが、東京ストアは日本２０代女性から多くの支持を集めている「アピーチ」に焦点を合わせた。目が小さくて口がなく、クールな表情の礼儀正しいライアンに比べ、アピーチは大きな目や口で豊かに表情を演出して日本女性たちにアピールしている。

特に東京ストアで展開しているアピーチは「ちびアピーチ」という名前で韓国内とは異なるさらにかわいらしい姿で新たにデザインされている。さらにこのちびアピーチグッズのほとんどは東京店の出店を記念して製作された限定エディションなので韓国では販売されていない。このため日本へ行く韓国人旅行客の関心も高いという。

２２日オープン当日、１階グッズストアではちびアピーチ人形の初回物量が１日ですべてなくなり、アピーチドーナツもオープン４時間で完売したという。最も人気の高かったグッズは、携帯しやすく日常でいつもそばに置いておけるアイテムとして、手のひらサイズでもちもちした感触が特徴のちびアピーチ人形（クッション）、カバンにつけたりキーホルダーとしても使えるちびアピーチキーリング、実用度も高いボールペンアイテムのちびアピーチジェルペンなどが速いペースで完売記録を作っている。また、１日２００個限定で販売されているアピーチドーナツも依然として午後４時前に全量完売記録を続けている。

すぐ隣の建物にある「ＳＴＵＤＩＯ＿ＫＡＫＡＯ　ＦＲＩＥＮＤＳ」はさまざまな方面で活躍している世界のクリエーターとブランド間のコラボレーションが繰り広げられている空間だ。オープン後の初のパートナーは韓国カリグラフィーアーティストのケリー・パクが選ばれ、「ドリームアピーチ」というテーマで愛らしいピンクトーンの作品を展示している。展示期間の中、少量製作されたエコバッグ２種とスマホケース６種、クラッチバッグ、ハガキが限定販売される。また、ストアの一角ではハンドドリップコーヒーや茶、デザートなども用意されている。キャラクター中心の空間以上に、展示とグッズ、カフェを同時に楽しむことができる複合空間を目指しているためだ。

カカオフレンズは東京店オープン１カ月間で売り上げ目標の１４４％超過を達成し、３５万人余りがストアを利用したと１日、明らかにした。今でも週末や休日になると、入場のために人々が列に並んでいる様子をすぐに確認することができる。

ストアに訪問した日本人客は「インテリアだけでなくグッズもとてもかわいい。友人と一緒にまた来たい」「普段からカカオトークを使っていて、韓国にもよく訪れているのでアピーチのことをよく知っていたが、これからは表参道でも会うことができるようになったのでうれしい」「ＴＷＩＣＥ（トゥワイス）、Ｗａｎｎａ　Ｏｎｅ（ワナワン）などの有名韓国アイドルグループがアピーチを愛用していたのを見ていたので身近に感じる」「リラックスして楽しめる空間でよい」などの反応だ。