ビーガン氏、北朝鮮の「非核化サラミ」に「インセンティブサラミ」で応戦
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.01.31 07:34
韓米が北朝鮮の非核化を引き出すために「インセンティブサラミ」で協議に臨む。米国務省のスティーブン・ビーガン北朝鮮特別代表が北朝鮮に提案したエスクロー(escrow)口座開設を通した経済的な見返りパッケージは、韓米が水面下の協議を通じて用意した方案であることが確認された。この構想は韓日・欧州連合(EU)など関連国が米国と協議して現金数十億ドルを第三国の口座に預けておき、北朝鮮が実質的な非核化措置を履行するたびに相応措置と見返りとして口座から現金を引き出して支払うというものだ。この案を初めて報道したワシントンタイムズは匿名の消息筋を引用して「金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に『黄金のつぼ(pot of gold、大きな見返り)』が待っていることを確信させるもの」と話した。
これは北朝鮮がこれまで段階的非核化を主張して非核化を細かく分けて見返りを最大化する「非核化サラミ」戦術を駆使したことに対して、米国も北朝鮮に非核化した分に見合うものを差し出すという「見返りサラミ」をぶつけたといえる。
「エスクロー」は契約当事者間の信頼度が高くない場合、第三者が仲介人として介入する一種の保証制度だ。