韓国人口1位の50代、老後の貧困が危ぶまれる
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.01.15 10:59
ソウル城東区(ソンドング)のキムさん(50)は大企業に務める夫(52)との共稼ぎで1200万ウォン(約115万円)の月収がある。だが、税金や住宅ローン、保険料などを差し引くと700万~800万ウォンが手元に残る。ここからさらに子ども(中2、高1)の塾の費用として200万ウォン以上が消える。さらに、70~80代に入った双方の両親のお小遣と病院費も少なからず出て行く。キムさんは「これでもかなり収入はあるほうだが、ある時は慶弔費に出す現金が足りなくなる場合もある」とし「夫が途中で退職したり賃金ピーク制に入ったりする前に老後に向けて少しずつ準備しておかなくてはならないと考えはしているが、実際はマンションを除いて特に準備しているものはない」と話した。
50代は「狭間世代」だ。このような50代が韓国の人口で1位になった。14日、行政安全部が公開した「2018年住民登録人口」によると、50代が861万5884人で1年で12万5680人増えた。全体人口(5182万6059人)の16.6%を占める。2008~2017年には40代が最も多かったが、10年で40代を追い越した。1971年まで年に新生児が100万人を越えていたが、その後は減少し続け、50代が最も多い世代となった。出生率の変化で92~97年には20代が、98~2007年には30代が最も多く、今や50代が20~40代を圧倒する時代になった。