「金正恩激怒説」…北、イタリアに党組織指導部を急派
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.01.04 07:14
チョ・ソンギル在イタリア北朝鮮大使代理が潜伏して亡命を試みると、北朝鮮当局が党国際部と外務省などを対象に大々的な調査とともに「ノルガジ」の探索と防止対策の準備を指示したと対北朝鮮消息筋が3日、伝えた。「ノルガジ」とは、ノロ鹿を意味する北朝鮮の表現で、「体制を離脱して海外や韓国に亡命する要人」を指す。国家情報院はこの日、国会情報委与野党幹事であるキム・ミンギ(共に民主党)・イ・ウンジェ(自由韓国党)議員から「チョ・ソンギル在イタリア北朝鮮大使代理が昨年11月初め潜伏した」と公式確認した。
現地消息筋によると、北朝鮮当局はチョ大使代理の潜伏直後、彼の行跡を追いかけるために平壌(ピョンヤン)から調査団を急派した。この消息筋は「在ローマ北朝鮮大使館には普段4人の外交官が滞在していたが、出入りがほとんどなかった」として「昨年11月から12月まで見慣れない人物が大使館を出入りする姿が見えた」と伝えた。彼は「調査団は1次的にはチョ・ソンギル氏の身辺を確保して亡命を防ごうとする目的だったようだ」として「しかし、彼がイタリア当局に身辺保護を求めることでそれが難しくなると、経緯調査および対策準備をしていたようだ」と話した。当局は北朝鮮が組織指導部などで構成された調査団を現地に派遣したものと見ている。