【時視各角】7年目の安倍首相、ロングランの秘訣
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2019.01.03 16:26
『トンマッコルへようこそ』は成功した映画だった。2005年当時では少なくない観客数650万人を動員した。何よりもこの映画が印象的だったのは、リーダーシップの本質を考えさせた点だ。その圧巻は人民軍が投じた質問にトンマッコルの村長が答える場面で出てくる。「一度も怒鳴ることなく部落民を団結させるその指導力の秘訣は何ですか」 「腹いっぱい食べさせることだ!」。この問答は、組織のリーダーシップは部落民であれ国民であれ腹いっぱい食べさせるところから支持を受けるという平凡な真理を表している。
この観点で見ると、安倍晋三首相は成功したリーダーに挙げられる。安倍首相は2012年12月26日に首相に就任すると、3本の矢で武装した「アベノミクス」を始めた。まず、財政を出動させた。民間企業が活力を取り戻せない状況で政府が動き出した。2つ目はマイナス金利まで動員した量的緩和、3つ目は構造改革を通じた成長戦略の推進だ。世界の専門家は懐疑的だった。「歴代政権がすべて失敗した構造改革が可能なのか」という理由だった。