【社説】韓米防衛費分担金、同盟精神で解決を
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2018.12.29 14:40
在韓米軍の駐留を支援する防衛費分担金協定(SMA)交渉が漂流している。トランプ米大統領は「安保ただ乗り」は認められないとして不満を表示している。韓国側は米国の防衛費分担金引き上げ要求には根拠がなく度が過ぎると声を高めている。今年妥結すべき分担金交渉が来年に持ち越しとなり、トランプ大統領が在韓米軍を縮小する可能性もあるという声も出ている。70年間続いてきた韓米同盟の根幹が揺れるという心配が多い。
分担金交渉は以前から韓米間の悩みだった。1990年半ばは毎年開催される韓米定例安保協議(SCM)で両国が毎回衝突する部分だった。ある年にはわずか500万ドルをめぐり韓米国防部がSCM会議が決裂するほど対立した。こうした良くない記憶のため分担金交渉を国防部がせず、外交部に任せた。このため外交部に防衛費分担金担当大使が生まれた。交渉も毎年するのではなく5年ごとに基準を決めることにした。難しい費用の問題は別に交渉し、韓米同盟はうまく維持しようという意図だった。分担金は韓米連合体制を維持するために使われる。在韓米軍独自の運営費用は米国に負担するが、韓半島(朝鮮半島)防衛のためにかかる費用は韓米連合レベルで両国が半分ずつ出している。