【時論】AIが大衆の科学として地位を確立するように=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.12.28 09:04
アルファ碁が登場するとプロ棋士は職業を失うのではと動揺した。約2年過ぎた今は風景が大きく変わった。選手同士対局しながら勉強していた囲碁専門道場は「AI囲碁」で勉強するのが主流になった。TVの囲碁中継も様変わりした。解説者が行っていた形勢判断をAIが予想する勝率に代えた。アルファ碁はプロ棋士に着想の外縁を広げる機会を与えた。特定分野で人より優れているAIが人と共存する良いモデルを見せてくれた。
どんな科学技術分野でも専門家に成長する道のりには共通の要素がある。観察、抽象化、類型認識、見積もり計算能力などだ。AIはこうしたことをコンピュータの助けを得て行う。AIの抽象化サイクルが速まり、人はますます多くの部分をAIに依存することになるだろう。
インターネットなしでは生きられない世の中になったようにAIなしでは生きられない世の中がやって来る。多くの人がAIが人間を支配しないだろうかと問う。このような論争は未来学者の影響が大きい。未来学者の第1の特性は「誇張」だから7割程度だけ受けとめよう。AIはアルファ碁の事例のように人間活動の外縁を広めながら人間と共存することになるだろう。