【中央時評】2019年は青瓦台に試練の年か(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.12.26 15:43
先月のコラムで、ウラジミール・プーチン露大統領が「凍結した戦争(frozen war)」という概念を作ったように北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は「凍結した交渉(frozen negotiation)」という概念を作ったという点を指摘した。1カ月が過ぎた今、凍結はさらに深刻になった。10月7日以降、北朝鮮と米国の間に意味のある対話はない。11月に予定されていた会談は関心を集めたが延期され、12月にはスケジュールも決まらなかった。
南北間にはいくつか注目を引くことがあった。非武装地帯(DMZ)内の哨所の破壊、2032年オリンピック(五輪)共同招致の推進などだ。しかし青瓦台(チョンワデ、大統領府)が明らかにしたように金委員長の年内ソウル答礼訪問は実現しないようだ。さらに北朝鮮はまた韓国の軍備増加と軍事訓練を非難し始めた。北朝鮮は普通、交渉プロセスを中断したい時や交渉相手を敵対視しても失うものが少ない時にこうした非難を始める。
なぜこういうことになったのか。今後どうなるのか。私は先月、北朝鮮が事実上、米国から望むものを既に得たと主張した。軍事的脅威を効果的になくし、中国とロシアが緩和して制裁が大きく弱まり、米国大統領との歴史的な最初の首脳会談も無難に終えた。いま北朝鮮は2つのトロフィーを追加で得ることを望んでいる表情だ。一つは平和宣言であり、さらに重要なのは公式的な制裁解除だ。