【時視各角】米国が「0対18」を耐え抜く力=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.12.21 10:37
知人から近頃入試シーズンにソウルで出回っているという笑い話を聞いた。質問は「文在寅(ムン・ジェイン)大統領の勉強法は?」。答えは「ブックばかり見る」だ。しかし、本を熱心に読みふけるという意味ではないという。『「北」にばかり熱心に取り組む』という意味だという(韓国語では「ブック」と「北」が同音)。経済や青瓦台(チョンワデ、大統領府)の規律が崩れつつあっても、ひたすら北朝鮮に没頭しているという、皮肉を込めた風刺だろう。もっとも米国の官民からは「韓国は北朝鮮の弁護士や広報会社のようにふるまっている」(ヘリテージ財団ブルース・クリングナー専任研究員、15日VOA対談)という言葉が何気なく出ているのだから冗談だと聞き流してばかりもいられない。
ことしの年末、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は「熱い胸」でソウル答礼訪問を訴えた文大統領のラブコールを「冷たい頭」で一蹴してしまった。大きく得るものがなかったためだろう。もし金正恩委員長がソウルを答礼訪問していたら今頃韓国社会は再び浮足立ち分裂していただろう。雇用の絶壁や規制改革などの「南」の真のイシューは埋もれていただろう。文大統領が17日に就任から19カ月で開いたという「初めて」の拡大経済長官会議もなかったかもしれない。金正恩委員長に感謝の気持ちを抱いたのは私だけではないだろう。