【コラム】韓国が櫓を漕ぐべき水は韓流だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.12.19 09:12
今年の10大ニュースに必ず挙げたい2つのことがある。防弾少年団(BTS)が5月「2018 BillBoard Music Awards(ビルボード・ミュージック・アワード)」で2年連続「トップ・ソーシャル・アーティスト(Top Social Artist)」のトロフィーを受けたことが一つ、朴恒緒(パク・ハンソ)監督が率いるベトナムサッカー代表チームが、今月15日、東南アジア諸国連合(ASEAN)サッカー連盟(AFF)スズキカップで優勝したことが一つだ。BTSはK-POPの新たな領土を征服(米国音楽雑誌『ローリングストーン』の評価)し、朴恒緒監督はベトナム国民1億人にコリアを深く刻印させた。
このような2つのニュースを新たに取り出しながら、手足が多少むず痒い感じはする。ところで考えてみよう。コリアが檀君以来これまで、このように広く知られたことがあっただろうか。それも韓国戦争(朝鮮戦争)や北核ではなく、文化の力で。「文化の力は我々自らを幸せにし、ひいては他人に幸福を与えるためだ」という白凡(ペクボム)金九(キム・グ)先生の言葉がまさにぴったり合う年が2018年だ。
自身に対する過大評価は家系断絶や恥辱のような問題を引き起こしもするが、自身に対する過小評価と無知も病気ではないかと思う。先日、韓国の高校に通う米国ハワイ出身のソモルス・イラナ君(17)に会って彼の韓国生活を取材しながらこのような経験をしたことがある。イラナ君は「BTSの国」に行きたいと思い、K-POPから韓国語を学び、両親の許可を得て韓国に来ることになったと語った。イラナ君が韓国に来る過程で橋の役割を果たした交換学生プログラム運営団体YFUコリアも訪ねた。イン・ソンヨン副会長が「韓国に来たいと思っている海外の生徒はとても多いが、このような生徒たちを受け入れようという韓国の家庭がない」という話を聞いて「本当に?」と問い直した。その時、私が知っているコリアとイラナ君が経験したコリアが同じ国なのかという思いが突然した。あわせて、韓国に来た外国10代についての記事の下に「ヘル(hell)朝鮮になぜ来たの」という書き込みをした人と私は実は五十歩百歩なのではないかと思い、自分を顧みることになった。