<サッカー>ベトナムがスズキカップ優勝…「韓国人監督に感謝」 ハノイに太極旗
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.12.17 08:10
観客席の前列に座っていた若い夫婦も、チケットなくこっそりと入ってあちこち席を移った高齢者も、試合終了を知らせるホイッスルが鳴ると涙を見せた。最近韓国でも人気が再浮上した英国バンド「クイーン(Queen)」の曲「We are the champions」が流れたが、すぐに観客の歓声に埋もれてしまった。隣の席で太極旗(韓国の国旗)と金星紅旗(ベトナムの国旗)を同時に振りながら熱情的に応援していたベトナム人男性サッカーファンは「パク・ハンセオ(朴恒緒のベトナム式発音)を送ってくれてありがとう」と言いながら記者の手を握った。海外で韓国人ということだけでこれほど満たされた気分になることは今後あるだろうか。
15日、ベトナムの首都ハノイのミーディン国立競技場は興奮のるつぼと化した。朴恒緒(パク・ハンソ)監督(59)をはじめとするベトナムサッカー代表選手と関係者、約4万人の観客の熱気と歓声がグラウンド内外を覆った。2008年以来10年ぶりのASEANサッカー連盟(AFF)スズキカップ優勝。決勝第2戦でマレーシアを1-0で破ったベトナムがサッカー史に大きな一線を画した瞬間だった。
国際サッカー連盟(FIFA)ワールドカップ(W杯)やアジアサッカー連盟(AFC)アジアカップなどメジャー級大会で優勝を期待するのが難しいベトナムのサッカーファンにとって「東南アジアW杯」と呼ばれるスズキカップは人気や注目も面で両大会を上回るイベントだ。最近、東南アジアのサッカー盟主をめぐりタイとライバル関係が形成され、熱気はさらに高まった。ベトナムが昨年10月、2002韓日W杯4強の主役、朴恒緒(パク・ハンソ)監督を迎えたのは、「アジアの虎」韓国サッカーの闘魂と選手育成システムをモデルにするための決定だった。