【中央時評】「出産時3000万ウォン」…元大統領選候補の荒唐無形な公約が現実に=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.12.07 09:18
10年余り前、大統領候補に許京寧(ホ・ギョンヨン)氏がいた。大統領選挙には1人目立つ候補が出てくるものだが、許京寧氏ほど多くの人々の脳裏に刻まれている人はいない。当時の基準で考えるとまったくでたらめな公約を掲げて出てきたからだった。許京寧氏の公約には「出産時に3000万ウォン(約300万円)支給」という公約があった。多くの人々、特に政府と政界は話にならないと馬鹿にした。
昨年、筆者はある放送で韓国の人口現象について講義した。講演の終わりにパネリストの1人が低出産解消のために必要な政策は何かと質問した。私は長期的には青少年の暮らしが今の青年が歩んでいる道を歩まないようにしなければならず、短期的には現在の青年が肌で感じる破格の支援が必要だと話した。例として毎年子供がおよそ50万人は生まれなければならず、低出産関連の予算が約35兆ウォンだというから35兆ウォンを50万人で割った約7000万ウォンを生まれた子供に現金で支援する方案を挙げた。当時パネリストから大きな好評を得たが、しばらくして低出産政策を管轄する部署の高位公職者から公開批判を受けた。あなたは許京寧氏と何が違うのかと。