韓国野党代表「青瓦台が金正恩氏の旅行会社か」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.12.07 07:54
自由韓国党のキム・ビョンジュン非常対策委員長が6日、金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長の年内答礼訪問の可能性に関連した様々な予測が提起されていることについて「われわれが明確にすべきなのは本末が転倒されてはならないということ」と話した。
金委員長はこの日午前、国会で開かれた非常対策委員会会議で「金委員長が答礼訪問を約束したため、守った方が良いと考える」としつつも「今の時点での答礼訪問は北朝鮮の非核化への有意義な進展と大韓民国の国民と国際社会に向かって核をあきらめると公開的に意志を表明する答礼訪問である時意味がある」と話した。
彼は「大統領も青瓦台も統一部長官もどこの誰も答礼訪問に対して卑屈になるほど切実な希望を述べるだけで、金委員長から非核化に対する進展した立場をどのように引き出すという構想を明らかにする人がいない」とし「結局、北朝鮮の非核化への有意義な進展という中身は省かれたまま、社会では年内答礼の訪問といううわべだけを話している」と指摘した。
また「金委員長が韓国に来れば漢拏山(ハルラサン)に行くか行かないか、南山(ナムサン)タワーに行くか行かないか、南北が華麗な公演を行うかどうかという話だけがあり、非核化問題に関する話はよく聞こえない」として「青瓦台が旅行会社、イベント会社、企画会社か」と話した。
金委員長は「北朝鮮の非核化への有意義な進展を実現することができれば、(答礼訪問の時点が)年末であれ来年であれ関係がない」としながら「北朝鮮第一主義、南北関係優先主義で金委員長との関係だけに気を遣っているようだ」ともした。
金委員長は太永浩(テ・ヨンホ)元駐英国北朝鮮大使館公使が前日、討論会で金委員長が答礼訪問をすれば大韓民国の自由民主主義を見せようといった発言を引用し、文大統領を狙って「指導者といえば、本末が転倒されてはならないという事実を絶対に忘れてはならない」として「金委員長から何を勝ち取り、見せるかという計画を国民の前に明らかにしなければならない」と促した。