韓経:「人員削減以外に生き残る道はない」…韓国中小企業の悲鳴
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.12.06 08:58
大邱(テグ)にある染色業者のハンシン特殊加工は数年前まで工場を24時間稼動していた。だが7月に160人だった従業員を90人ほどに減らした。残業もなくした。最低賃金引き上げ、労働時間短縮に備えた構造調整だった。この会社のハン・サンウン社長は「危機を克服するなら早く克服し、潰れるなら早く潰れるようにした冒険」と話した。勇気を出したが恐ろしいとも話した。「来年も最低賃金引き上げで中小企業はさらに厳しくなるでしょう。ここに労働時間短縮まで加わればこれに耐えて生き残る中小企業がいくつあるでしょうか」。
今年より10.9%引き上げで時給8350ウォン(約850円)となった最低賃金の適用が25日先に迫り中小企業に危機感が広がっている。人件費引き上げに耐えるのが難しく人員を削減する中小企業が増加している。地方の産業団地は賃金引き上げに自動車業界などの不況が重なり従業員50人以下の小企業の稼動率は30%台に急落するなど瀕死状態に追いやられている。