数万キロ上空と地上を結ぶ宇宙エレベーターを構想する日本
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.11.29 12:10
先月29日、鹿児島県の種子島宇宙センター。日本宇宙航空開発研究機構(JAXA)のH-IIAロケットが炎を発した。地上を離れたロケットは16分後、温室効果ガス観測用人工衛星いぶき2号(GOSAT-2)を軌道に乗せた。その8分後、今度はハリーファサット(KhalifaSat)衛星を高度600キロに乗せるのに成功した。ハリーファサットはアラブ首長国連邦(UAE)が韓国の民間衛星製作会社セトレックアイの技術を基礎に環境監視、海上観測のために製作した人工衛星。UAEが組み立てたハリーファサットは韓国大田(テジョン)に移され、最終検収の後、日本の打ち上げ場所に向かった。独自のロケットを持っていないUAEはJAXAに人工衛星の打ち上げを委託した。
日本の宇宙技術が急速に発展している。その中心にはJAXAがある。JAXAは2003年10月、文部科学省宇宙科学研究所・航空宇宙技術研究所・宇宙開発事業団の3つの機関の統合で発足した。日本の宇宙開発歴史はJAXA設立の以前と以後に分けられる。
JAXAは宇宙技術の核心のロケット技術開発を主導している。ハリーファサットを打ち上げたH-IIAロケットに続きH3ロケットも開発している。JAXAは打ち上げ費用を低めるのが目標だ。現在H-IIAロケット打ち上げ費用は1回あたり約100億円と、世界の平均より25%ほど高い。JAXAはH3ロケットを開発し、打ち上げ費用を50億円水準に引き下げる計画だ。これを通じて商業用衛星打ち上げ市場で競争力を確保するという。ソウル大機械航空工学部のユン・ヨンビン教授は「打ち上げ費用を低めれば世界市場でも十分に競争力がある」と述べた。