【時視各角】貴族労働組合のろうそく壟断=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.11.20 11:21
我々は祈る時にろうそくの火をつける。宗教を超越し、国・民族を越える普遍的な慣習だ。もうすぐ迎えるクリスマスにも、来年春の釈迦生誕日にもろうそくに火をつける。切実な希望はろうそくの火を燃やして霊的に伝播する。人の心を動かし、望みをかなえる魔法を発揮したりもする。2年前のこの時期にソウル光化門(クァンファムン)で初めて灯ったろうそく火にもそのような希望が込められた。その力はどれほど強力だっただろうか。多くの国民が冷たい路上に集まってそうろくを持った。このため、大統領の演説文に手をつけ、大企業に圧力を加え、財団からお金を引き出した国政壟断を終わらせることができた。
その結果、文在寅(ムン・ジェイン)政権は「ろうそく政府」と呼ばれる。積もり重なった旧態をなくし、国の秩序を新しく築いてほしいという国民の希望を込めた。ところで当初は純粋だった「ろうそく精神」は消え、未来に対する不安感が強まっている。その中心には全国民主労働組合総連盟(民主労総)の「ろうそく壟断」がある。既得権を守る守旧勢力として残り、明日の生活がより良くなる変化や革新をことごとく遮っている。善良な市民の純粋なろうそく精神を踏みにじっているのだ。