韓国時価総額6位のサムスンバイオ株、粉飾会計で売買停止
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.11.15 08:04
韓国の証券先物委員会がサムスンバイオロジクス(以下、サムスンバイオ)の会計基準の変更について故意の粉飾会計という結論を出し、同社を検察に告発することにした。これを受け、時価総額22兆ウォン(約2兆2000億円)にのぼる国内6位のサムスンバイオ株が売買停止になったのに続き、上場廃止審査まで受けることになった。
証券先物委員長を務める金容範(キム・ヨンボム)金融委員会副委員長は14日、政府ソウル庁舎で開かれた証券先物委員会の定例会議の後に記者会見を開き、「サムスンバイオが2015年に会計原則に合わない会計処理基準を恣意的に解釈して適用し、これを故意に違反したという結論を出した。粉飾規模は4兆5000億ウォン程度」と明らかにした。証券先物委員会はサムスンバイオの2014年会計処理を「重過失」、2012年と2013年の会計処理を「過失」と判断した。
これに先立ち金融監督院は監理を通じてサムスンバイオが2015年末に子会社サムスンバイオエピス(以下エピス)を従属会社から関係会社に変更したのが故意の粉飾会計に該当するとみて証券先物委員会に重い懲戒を要求した。当時の会計処理変更でエピスの企業価値は2905億ウォンから4兆8806億ウォンへと大幅に増加した。これを受け、サムスンバイオも2011年の設立から4年連続で赤字を出した企業から、1兆9000億ウォンを超える黒字企業に変わった。