【時視各角】平和を経済と競わせる国=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.11.08 16:13
平和と経済が突然もみ合うところだ。自由韓国党は先週「経済が平和だ」として8・15祝辞の時、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が述べた「平和が経済だ」に応酬した。韓国党関係者は「経済より平和(北朝鮮)を優先順位に置くという大統領に対する反論の意味」と話した。大統領は1日、国会演説で再び「平和が経済」と強調した。平和であれ経済であれ、どちらかの肩を持つつもりはないが、一度考えてみたい。
「平和が経済」という言葉は全面的に正しい。韓国の地政学的位置を考えるとなおさらだ。北核リスクは依然として国家の格付けに大きな影響を及ぼす。ムーディーズのような世界3大格付け会社が韓国経済の評価のために訪韓すると、国家情報院の北朝鮮担当者に必ず会って説明を聞くという事実はもう秘密でもない。北朝鮮リスクが減れば韓国経済のリスクも小さくなる。それでも平和だけで経済が上手くいくわけではない。経済の鏡、最近の証券市場が生き証人だ。
先月、韓国証券市場は急落した。落ち幅は世界最大だった。韓国より米中貿易戦争の影響を大きく受けるという台湾よりさらに落ちた。企業の価値は類のない安物扱いされている。10月末現在の韓国証券市場の株価収益率(PER)は8倍、株価純資産倍率(PBR)は0.9倍でトルコ・ロシアと似ている。韓国証券市場、韓国企業が通貨危機直前のトルコの水準というのは理解できるだろうか。「平和が経済」であれば、有り得ないことだ。政府の言葉通りであれば、南北関係や平和の気勢がこのように良くて高かったことがないではないか。