【時視各角】こうしようとそんな大騒ぎをしたのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.11.02 16:05
在日大使館で働く書記官級外交官を募集したが申請者が一人もいなかったという話を聞き、驚いて外交部に聞いてみて少し鼻白んだ。東京のように、仕事も多く出世コースに通じる他の公館も事情が全く同じだという。パリの経済協力開発機構(OECD)代表部もそうで、在中大使館も書記官級以下の希望者は全くいなかったという。そのかわり、暇で風景のすばらしい欧州や南米で優雅で上品な外交官として歳月を送ることができればいいかもしれない。
それでも心配は残る。過去には見られなかった集団的「職務怠慢」だが、そのが理由がもっともらしい。頭の痛い外交第一線であらゆるとあらゆる苦労を強いられながらも、政権が変われば積弊として責任を取らされるため「周りを見ながら行動する」という事なかれ主義「伏地不動」に走ったのだというものだ。そういえば、前政府の韓米防衛費交渉に関連して職位を解かれた大使がいて、慰安婦合意に参加したからと召喚された外交官もいた。先日の次官級人事後、それなりに高位職に残っていたいくつもない「北核・米国通」はみんな退任した。
外交部だけではなく、国定教科書やコメント関連者は捜査を受けたり拘束されたりした。海外研修まで取り消しになった。さらに、前政権で引き立てられていたという理由だけで反逆者扱いを受ける実務者級公務員も多い。そうしながら、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は長官や参謀を公開席上で叱るケースが最近になって目に見えて増えた。青瓦台(チョンワデ、大統領府)首席会議では「公職者の最も基本は有能だ」と強調した。1年前には「魂のない公務員になってはいけない」と述べた大統領だ。