今年409兆ウォン「蒸発」の韓国株式市場…「貿易戦争・成長率など悪材料重なる」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.10.26 13:02
韓国株式市場の時計が1年9カ月前に戻った。年初のKOSPI(韓国総合株価指数)2600突破、KOSDAQ900突破もすべて無意味な数値になった。25日のKOSPIは2063.30で取引を終えた。昨年1月10日(2045.12)以来の最安値だ。この日、一時は2033.81まで落ちた。KOSDAQも前日比12.46ポイント(1.78%)下落し、686.84で取引を終えた。前日の700割れに続いてまた大きく値下がりした。韓国ウォンは対米ドルで前日比5.7ウォン値下がりし、1ドル=1138.0ウォンとなった。
原因はやはり米国にあった。米株式市場発「ブラックウェンズデー」が2週ぶりにまた韓国株式市場を襲った。24日(現地時間)、米ダウ工業株30種(-2.41%)とS&P総合500種(-3.09%)が同時に下落した。情報技術(IT)株を中心に構成されたナスダック総合はこの日、4.43%も落ちた。2011年8月18日以来およそ7年ぶりに最大の下落率となった。2011年の欧州財政危機ほどの衝撃がニューヨーク株式市場に広がった。特に米国の株価上昇を主導してきたハイテク株が崩れて波紋が拡大した。
韓国投資証券のペク・チャンギュ研究員は「米連邦準備制度理事会(FRB)がベージュブック(地区連銀景況報告)で『米国のほとんどの地域の物価上昇率が緩やかな上昇を見せていて、関税のため工場が価格を上げたことが分かった』と明らかにしたが、この発表後、市場はさらに大きく落ちた」と伝えた。