THAAD報復で「失われた2年」…韓国化粧品、中国から締め出される
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.10.26 08:21
中国で「Kビューティー」が危機に瀕している。2016年のTHAAD(高高度ミサイル防衛)危機による「失われた2年」の間、韓国化粧品が中国市場でグローバルブランドと中国ローカルブランドの間で板挟みとなったからだ。これは株価にも反映されている。25日、Kビューティーの代表格であるアモーレパシフィックの株価(終値基準)は19万1500ウォンで、今年5月10日に記録した年間最高値の35万6000ウォンから46%落ちた。KB証券のパク・シネ研究員は「中国消費者が韓国産化粧品に熱狂した過去5年間の『好況』は終わったと判断できる」と指摘した。
中国化粧品市場は米国の次に大きな市場だ。なかでも成長率は最高水準だ。市場調査機関「ユーロモニター」によると、2012年39兆8000億ウォン(現レートで約3兆9400億円)だった市場は昨年57兆8000億ウォンとなり、この5年で45%拡大した。今年は60兆ウォンを越えるものとみられる。
韓国企業にとって「機会の地」だった中国は、THAAD事態にぶつかり「危機の地」になってしまった。韓国化粧品の広告とマーケティングが制限された。その間、中国のローカルブランドは上方平準化された。コスマックス(COSMAX)・韓国コルマー(kolmar)など技術力を持った製造者開発生産(ODM)企業を通じて、品質が改善された製品を発売するようになった。百雀羚(PECHOIN)は2010年オンラインを通じて販売を始め、昨年は中国最大のECサイト「天猫(Tmall)」で化粧品売上1位を記録した。韓国コスメブランド「イニスフリー(innisfree)」と類似の自然主義化粧品を強調する「ワンリーフ(One-Leaf)」はすでに中国でイニスフリーの売上を上回った。中国の三・四線都市と農村地域で事業を始めた珀莱雅(PROYA)は都市で認知度を上げて年間売上40億人民元(約646億円)を記録した。