韓経:【コラム】仏社会党と日本民主党の没落…文在寅政権は?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.10.25 09:24
フランス社会党がパリ中心部にあった党本部を売却し郊外の工業地帯に最近移転した。党運営資金を確保するためだ。国庫補助金がほとんど途切れた上に寄付金まで減ったためだ。17カ月前まで政権与党だったが延命に汲々とした身分になった。昨年5月の大統領選挙で所属候補が5位に落選する恥をかいたのに続き、総選挙では577議席のうち31議席をどうにか確保した。5年前の選挙で280議席を占めた「欧州進歩政治の総本山」があっという間に群小政党に転落した。
日本民主党の没落はさらに空しい。9年前の総選挙で衆議院480議席のうち308議席を一気に収め執権した党をいまは見つけることすらできない。執権初期に支持率が70%を超える気勢を上げたが、39カ月で国民の審判を受けた。2012年12月の選挙で251議席を失い57議席だけ確保する大惨事に遭い、民主進歩党、立憲民主党、希望の党など「新装開業」する群小政党に分裂した。
両党の没落には共通点がある。「無能」と「無責任」だ。オランド大統領が率いたフランス社会党政権は5年の任期中に年間成長率が1%台にとどまり、失業率は2桁に上昇した。大統領選挙直前だった昨年3月の失業率は10.1%で、ドイツの3.9%、英国の4.5%の2倍を超えた。弁解の余地がない政策失敗のせいだった。故障した経済を既得権者の譲歩と苦痛分担が必要な構造改革に正そうとせず、安易なポピュリズム政策を選んだ。