<チャイナインサイト>習主席はなぜ突然安倍首相にラブコールを送り始めたのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.10.23 10:04
では今後、日中関係は蜜月を謳歌するだろうか。そのようには思えない。両国関係をめぐる構造的問題が大きいためだ。それがまさに「歴史的な競争意識」で、これが日中関係改善の足を引っ張るものとみられる。「歴史的な競争」との言葉自体が的外れだと主張する人もいるだろう。国土や人口で日本が中国と比較にならないためだ。しかし、日中関係が歴史的に不信と憎しみで綴られているという点は否めない。
中国は永らく東アジアで自国中心の位階的中華秩序を構築し、近隣諸国の順応を要求してきた。反面、日本は中華秩序の外で独自のアイデンティティを維持して中国に対して同等であることを主張した。日本は自身の位置を「アジアの東側にある島」でなく「太平洋西側から中国を見る島」と設定してきた。聖徳太子は607年、隋に使節を派遣し「日出る処の天子、書を日没する処の天子に致す」と綴った書簡を送った。