【社説】青年層雇用惨事と貴族労働組合の職場相続=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.10.16 09:07
ソウル市傘下のソウル交通公社で「職場相続」という時代錯誤的なことが堂々と行われていたことが明らかになり、衝撃を与えている。「雇用絶壁」と「雇用惨事」に絶望する青年の立場では強い憤りを感じるに違いない。階層葛藤を招くこうしたただ乗りのような身分世襲が、朴元淳(パク・ウォンスン)市長が青年手当50万ウォン(約5万円)を支給する中でソウル市傘下の機関であったということも驚く。
ソウル交通公社は数年前、無期契約職で入社した職員1285人を3月初めに大量に正規職に転換した。ところが、このうち在職者の子・配偶者・兄弟・親など家族や親戚の数が108人にのぼった。その内容を見るとあきれる。4級職員の子が正規職7級補に、6級職員の母が7級に垂直上昇した。食堂で働いていた中年女性は新入公開採用職員と同じ処遇を受けることになった。こういうことは本人たちには「家族の慶事」かもしれないが、青年層には公正な機会を剥奪する就職不正と同じだ。さらにソウル交通公社は今年下半期の公開採用だけでも550人の募集に3万人余りの志願者が集まるほど人気の職場だ。