【噴水台】フランシスコの選択=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.10.15 14:59
今月22日は聖人ヨハネ・パウロ2世(1920~2005)の祝日だ。第264代パウロ2世は20~21世紀の歴代法王の中でも、特に世界の人々に最も大きなインスピレーションを与えた人物として評価されている。イタリア及びドイツ系ではない初めてのスラブ系法王で、27年の在任期間、世界史にも大きな足跡を残した。宗教間の和解と東欧共産圏の没落に大きく貢献した。
1979年6月、パウロ2世は祖国ポーランドを訪れた。即位の翌年だった。第1・2次世界大戦を経て傷だらけになったポーランドは共産政権の抑圧下にあった。パウロ2世は数百万人の群衆の前で「人間の尊厳のために、未来のために現在の闘争を恐れるな」と述べた。レフ・バウェンサの「自由労組(Solidarity)」が力を持つようになり、その気運は東欧全体の共産圏没落と民主化につながった。
「パウロ2世でなくても共産主義は結局没落せざるをえなかった。だが、法王がいなかったらあと一世代は続いただろう」。ブロニスラフ・ゲレメク元ポーランド外相の言葉だ。