【社説】韓米間の対北朝鮮制裁への異見が浮き彫りになり心配だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.10.12 09:31
韓米関係がギクシャクしている。米トランプ大統領は一昨日、「韓国は米国の承認(approval)なしでは何もしない」と発言した。韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官が韓国の対北朝鮮独自制裁である「5・24措置」解除の可能性を示唆するようなニュアンスの発言をしたことに対しての意見表明だった。すると、青瓦台(チョンワデ、大統領府)が昨日のトランプ大統領の発言は「韓米が緊密に協議しているという意味だ」と説明した。急いで事態を収拾しようとしているとみられる。
しかし、北朝鮮の非核化と韓半島(朝鮮半島)平和プロセス構築問題において今まで韓米間に積りに積もった異見の一部がついに浮き彫りになったのではないかとの懸念がある。まず、トランプ大統領の強硬な発言が気にかかる。彼は「米国の承認なしで韓国は何も出来ない」と2回も繰り返した。特に「承認」という言葉は、韓国の主権を無視するようで、かなり聞き苦るしい。彼は生々しい表現をしばしば使うが、もしかしたら「主権的干渉」に誤認される可能性があるので後味が悪い。