ポンペオ氏が韓国外交部長官に激怒した理由は?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.10.12 07:40
韓国国防部が先月18~20日、平壌(ピョンヤン)首脳会談直前に南北間軍事分野合意書の主な内容を米国に伝達していたことが分かった。匿名を求めた政府消息筋は11日、「国防部は先月16日ごろ、在韓米軍側に軍事分野合意書の主な内容についてブリーフィングを行った」と述べた。16日は文在寅(ムン・ジェイン)大統領が南北首脳会談のために平壌に発つ2日前だ。この消息筋は「国防部は、当時、在韓米軍側に『軍事分野合意書の文面をめぐり、南北が終盤まで駆け引きがあり知らせるのが遅くなった』という趣旨で、遺憾の意もあわせて伝えた」と付け加えた。
在韓米軍は国防部のブリーフィングを本国に緊急報告したという。だが、米国政府が軍事分野合意書の内容を事前に検討する時間が充分あったかどうかは不透明だ。これに関連して、韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官は10日、国会国政監査で「マイク・ポンペオ米国務長官が首脳会談が開かれる前の電話会談で、(南北軍事分野合意をめぐり)十分なブリーフィングを受けられなかった状況で、さまざまな質問があった」とし、ポンペオ長官が南北軍事合意書を問題視していたことを認めた。日本経済新聞は、ポンペオ長官が康長官に電話で軍事分野合意書を取り上げた後、軍事境界線(MDL)一帯に飛行禁止区域を設定したことについて「いったい何を考えているのか」と激怒したと報じた。飛行禁止区域はMDL一帯の上空で、種類を問わず南北軍用機の飛行を原則的に禁止する内容で、在韓米軍軍用機も例外なく含まれている。