古い方法にこだわり…トップ航空に続き、旅行会社軒並み廃業=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.10.11 11:18
「旅行会社に予約する前に、旅行会社が被害補償保険に入っているか必ず確認してください。」韓国消費者院が10日、突然に海外旅行客に対し注意を促した。これは、ここ2~3カ月で中小旅行会社が軒並み廃業し、消費者からの苦情が急増したからだ。一時期、韓国で最も多く航空券を販売したトップ航空をはじめ、eオンヌリ旅行会社、シングルライフなど4社が経営危機に直面し、廃業を宣言した。旅行業界の関係者は「4社の次は何処かと噂が出回るなど、旅行業界全体の雰囲気が荒々しい」と述べた。
海外旅行客3000万人、旅行・予約サービスのオンライン取り引き額が12兆ウォン(約1兆1700億円)に達する中、旅行会社が廃業に追い込まれた理由が何か。韓国文化観光研究院のキム・ヒョンジュ研究委員は「グローバル観光産業がプラットホームビジネスに変わったにもかかわらず、韓国の旅行会社は従来のモデルにこだわったためだ」と分析した。最近廃業した旅行会社は、国内の旅行客を海外に送ることで受け取る手数料が主な収益源だった。すなわち、航空券やホテルの宿泊を安価で大量に予約した後、消費者に販売したり、該当航空会社やホテルから手数料を受け取る事業方法を維持してきた旅行会社だ。匿名を要求した旅行業界のある関係者は「トップ航空の場合、航空会社からチケットを安価でブロックで購入し、差益を残して消費者に販売したり、または航空会社からチケット販売にともなう手数料を受け取る事業モデルを十数年間維持してきた」と話した。