【社説】天灯一つが送油管公社の安全システムを台無しにした=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.10.10 14:04
7日に発生した大韓送油管公社京仁(キョンイン)支社の火災は事故予防システムの問題を浮き彫りにした。昨日、高陽(コヤン)警察署は揮発油タンク火災および爆発事件の犯人として付近のトンネル工事現場で働くスリランカ人A(27)を緊急逮捕した。Aは事故前日に工事現場に飛んできた天灯(小型熱気球)を発見し、貯油所から約300メートル離れた山に登って火をつけて飛ばしたという。警察は重失火容疑で拘束令状を請求する方針だ。
警察が調べた結果、公社側は事故当時、揮発油タンク周囲の芝に火がついてから爆発が起こるまでの18分間、火災が発生したことも知らなかったという。あきれるしかない。また43億ウォン(約4億3000億円)の財産被害を出した今回の事故現場の揮発油タンクの外壁には火災感知センサーさえもなかったことが明らかになった。全国的にこうした貯油所は計8カ所(高陽・板橋・大田・天安・大邱・光州広域市・全州・原州)あるという。送油管公社は今回の事故をきっかけに火災および安全事故予防対策を徹底的に補完する必要がある。