【社説】韓国経済に低成長の暗雲が立ち込んでいる
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.10.10 13:07
韓国経済が暗くて深い低成長のドロ沼に陥っている。国際通貨基金(IMF)は昨日、「世界経済見通し」で今年と来年の世界成長率見通しをそれぞれ従来の3.9%から3.7%に下げた。米中貿易戦争の激化と、米国発金利引き上げの衝撃などで世界経済が急激に後退するとの理由からだ。その衝撃は、経済規模に比べ貿易依存度が70%に達する韓国経済に直撃弾となる見通しだ。
IMFは今年の韓国の成長率を3.0%から2.8%に下げ、来年は2.6%に見通した。さらに大きな問題は、半導体・石油化学産業の好況が来年からは終わる兆しを見せ、再来年以後も韓国経済が低成長のドロ沼に陥る可能性が高いことだ。だが、文在寅(ムン・ジェイン)政権には危機感がない。政府公式景気見通しの「グリーンブック」は先月まで10カ月連続で韓国の経済が回復傾向にある」との判断を維持している。さらに、与党共に民主党の李海チャン代表は一昨日党・政府・大統領官邸協議で「経済問題はいつも難しい。公職生活をする間、経済がうまく回っているという話はほとんど聞いたことがない」と、他人事のような発言をし、議論となっている。