平昌五輪で訪韓した中国人観光客5887人、金を儲けようと不法滞在
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.10.04 07:25
中国ハルビンで農業を営んでいたスンさん(35)は今年2月、平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)の観光客としてソウルの地を踏んだ。だが、スンさんは冬季五輪が開かれる平昌の近くには行きもせず、ブローカーから教えられた京畿道(キョンギド)のあるアパート建設現場の宿舎に直行した。現在まで9カ月間不法滞在しながら建設現場の日雇い労働者として働いている。スンさんは「仁川(インチョン)空港から1台のバスに20人乗ったが、全く同じ目的だった」とし「韓国入国と就職の対価として5万人民元(約83万円)をブローカーに支払った」と話した。スンさんが先月23日間を働いて得た収入は約300万ウォン(約30万円)。中国で1年間の農作業で得ていた1万元(約17万円)の倍に近い。
韓国政府は平昌五輪のチケット購入などの日程要件を満たした中国人に限ってノービザ入国を許容した。2016年高高度ミサイル防衛(THAAD)体系配備以降、限韓令によって減少した中国人団体観光客を誘致し、五輪チケットの販売を増やすための多目的カードだった。