ノーベル医学生理学賞は日米の科学者…日本、科学賞だけで23人目
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.10.02 08:11
本庶佑京都大教授(76)とジェームズ・アリソン米テテキサス大MDアンダーソンがんセンター教授(70)のが2018年のノーベル医学生理学賞の受賞者に選ばれた。スウェーデンのノーベル賞選考委員会は1日(現地時間)、記者会見を開いてこのように発表した。委員会は「免疫抗がん剤の原理を発見した功労を認めた。両教授が研究した免疫抗がん剤は作動方式は異なるが、がん細胞を抑制するのに効果がある」と述べた。賞金は900万クローナ(約1億1500万円)で、2人が分け合う。
本庶教授は1992年に免疫抗がん剤の核心物質PD-1を発見した。アリソン教授も25年間、免疫細胞の活性化に関与する物質CTLA-4に関する研究を行った。2人の研究成果による免疫抗がん剤は第3世代抗がん剤と呼ばれ、最近注目されている。
抗がん治療はがん細胞と免疫細胞の戦争に例えられる。抗がん剤はがん細胞のほか正常な細胞まで攻撃するしかないが、これを最小化するのが抗がん剤開発の歴史だ。第1世代の化学抗がん剤はがん細胞だけでなく正常な細胞も攻撃し、副作用が多かった。第2世代の標的抗がん剤はがん細胞の周辺組織まで攻撃する副作用を最小化した。しかし抗がん剤の長期投与によるがん細胞の耐性は克服できなかった。