<南北会談>金正恩氏「文大統領が見た国よりもみすぼらしいが最大の誠意を受けてほしい」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.09.19 08:17
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は、18日に韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領を出迎えながら謙虚さをアピールする話法を再び駆使した。金委員長はこの日午後、百花園(ペクファウォン)迎賓館で文大統領夫妻と歓談を交わしながら「大統領が見て回った多くの国々よりも我々はみすぼらしい」とし「たとえ水準は低いかもしれないが、できる限りの誠意を尽くした宿所と日程なので、我々の気持ちとして受け取ってくれたらうれしい」と述べた。金委員長はまた「今年5月に文大統領が北側の板門店(パンムンジョム)地域に来られた時、ちゃんとした出迎えができなかった」とし「食事一回すらもてなすことができなかったことが気にかかっていて、今日のこの日を首を長くして待っていた」と続けた。金委員長が北朝鮮の状況についてそれほど良くないと表現する話法は、4月27日の板門店首脳会談の時にもあった。当時、「文大統領がいらっしゃったら、正直心配なのが我々のほうの交通がしっかり整っておらず、不便をおかけするかもしれない」とし「平昌(ピョンチャン)オリンピック(五輪)に行ってきた人々が言うには、平昌高速列車がとても良かったそうだ。南側のこのような環境だと、北に来たら本当に戸惑うかもしれない」と言及した。
金委員長のこのような率直話法は、北朝鮮体制からみると破格だ。北朝鮮では最高指導者を絶対的な「最高尊厳」と見なすしているため、謙遜の姿勢を取ること自体が異例だ。