韓国特使団、金正恩氏に会って大統領の親書伝達
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.09.06 07:34
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が派遣した北朝鮮特使団が5日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に会って大統領の親書を手渡した。青瓦台(チョンワデ、大統領府)の金宜謙(キム・ウィギョム)報道官はこの日午後、「特使団が金委員長と会って親書を伝達して意見を交わした」とし「訪朝の結果についてのブリーフィングは6日午前に行う予定」と発表した。この親書には、米国と調整済みの非核化仲裁案が入っているとみられている。特使団がこの日午前9時、平壌(ピョンヤン)の順安(スンアン)空港に到着した後、高麗ホテルで金英哲(キム・ヨンチョル)労働党中央委副委員長兼統一戦線部長、李善権(リ・ソングォン)祖国平和統一委員長と面談した。続いて特使団は労働党本庁に移動し、金正恩委員長と公式に面会して文大統領のメッセージを伝達した。特使団は、金委員長と会った席で非核化に対する北側の前向きな措置を要請する一方、今月中・下旬と予想されている南北首脳会談の日程を最終調整したものとみられる。
特使団は北側要人と夕食をともにした後、韓国に戻った。金報道官は夕食出席者に対する情報がないと述べたが、青瓦の高位関係者は「予定されていなかった夕食会だった」とし、金委員長が直接この夕食会に参加した可能性に重点を置いた。夕食会を金委員長が主催したとすれば、「午前公式面談→南北間実務意見調整→夕食会」の過程を経たことが予想される。
特使団はこの日午後8時40分に平壌を出発して9時44分に京畿道城南(キョンギド・ソンナム)のソウル空港に到着した。北朝鮮滞在時間は11時間40分ほどだ。夕食会の時間は3月の訪問時に比べて半分ほどの2時間余りと推定される。特使団は帰還直後、直ちに青瓦台に移動して文大統領に訪朝結果を報告した。