明かりが消える産業団地…韓国製造業が危機(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.31 15:28
8日、忠清南道天安(チョンアン)の「白石(ペクソク)農工団地」にあるA社。合成繊維を生産するA社は機械の音が騒々しかった。工場の中に入ってみるとフォーククレーンが生産ラインを取り壊す音だった。除去された機械設備は広場の隅にある屑鉄の山に積まれた。A社の代表は「2年前から事業の実績が悪化したうえ、人件費も大きく上がり、工場の合併を進めた」とし「売却しやすくするため工場内部の施設を整理している」と説明した。続いて「かつて40人ほどの職員を支えた生産ラインをスクラップにして売ると思うとつらい」と語った。この農工団地にはA社のほか5、6社が稼働を中断したり廃業手続きを踏んでいる。
9日、蔚山市(ウルサンシ)蔚州郡(ウルチュグン)の盤泉(バンチョン)一般産業団地。137万平方メートル規模のこの産業団地は75社が工場の敷地の分譲を受けたが、58社だけが入った。ほとんどが現代自動車・現代重工業に納品したり輸出用自動車の部品、電子装備を生産する会社だ。午後3時だが、広い6車線道路は閑散としていた。時々、貨物トラックと外国人労働者の姿が見えるだけだった。同産業団地の企業協会関係者は「現代重工業の受注が減り、最近も協力会社5、6社が閉鎖した。社長はみんな連絡が取れない」と伝えた。ここで不動産を経営するハンさん(55)は「製造業者の社長は『厳しい』ではなく、もう『終わった』と話している」と言ってため息をついた。