トランプ「訪朝取り消し戦略」に長引く北朝鮮の沈黙、なぜ?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.28 08:57
北朝鮮の沈黙が長くなっている。トランプ米大統領が現地時間24日にポンペオ国務長官の訪朝を電撃的に取り消させたことに対してだ。北朝鮮外務省だけでなく国営メディアはトランプ大統領が韓国時間24日夜11時36分にポンペオ長官の訪朝取り消しを指示したと明らかにしてから3日が過ぎた27日夜まで関連した反応を出していない。
トランプ大統領の「電撃取り消し」戦術は目新しいものではない。彼が事業家時代から楽しんで使い続けた方法だ。著書『トランプ自伝―不動産王にビジネスを学ぶ』で「テーブルから喜んで退場すること」を主要交渉戦術として紹介したほどだ。北朝鮮に対しても5月にこの戦略を使った。米朝首脳会談の日時と場所をめぐるかけひきの真っ最中の時期だ。
取り消しの背景に中国が取り上げられた点も似ている。トランプ大統領は5月に会談取り消しの直接的背景として金桂冠(キム・ゲグァン)外務省第1次官と崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官がこれに先立ち発表した談話内容に「途轍もない憤怒と公然とした敵対感」が盛り込まれたという点を挙げた。しかしトランプ大統領は以前から心境が穏やかでなかった。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が5月7~8日に中国・大連で習近平中国国家主席とサプライズで首脳会談をした後からだ。トランプ大統領は北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長と5月17日に会った席で「北朝鮮が中国と会ってから状況が少し変わったと考える」と不便さを表わした。