日欧EPA、THAAD後のさらなる危機…「韓国自動車産業崩壊のおそれ」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.22 08:33
韓国の自動車エンジン部品メーカーA社代表のイムさん(46)は最近、眠れない日が続いている。2年前までA社の上得意は中国だった。だが、THAAD(高高度ミサイル防衛)報復で中国への輸出が急減した後、昨年取引先の多角化を通じて欧州への輸出量を伸ばしながらかろうじて危機を克服した。
ところがまた危機だ。来年発効予定の日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)のためだ。2011年、韓国・EU間で自由貿易協定(FTA)が発効され、欧州に輸出される韓国産自動車部品は関税の免除を受けるようになった。関税2.5%を出している日本の競争会社に比べて価格競争力を維持できていたが、EPAが発効されればこの利点は消えてしまう。イム代表は「米国と中国への輸出量が減った状態で欧州輸出に活路を見出したのに、今は退くところがない」と悲嘆に暮れた。