【社説】北朝鮮産石炭搬入疑惑は隠すほど悪化する=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.02 11:30
北朝鮮産石炭搬入をめぐる疑惑が雪だるま式に大きくなっている。昨年10月、尻尾をつかまれたこの事件が事実上、およそ10カ月間も曖昧に放置されてきたという。当局の隠蔽疑惑まで出てくるのも無理ではない。北朝鮮産石炭を輸送していた船舶2隻が摘発された後も少なくとも20回は韓国の港を出入りしたとは開いた口が塞がらない。
石炭は原産地の荷札を隠しやすいのでどこで掘ったのか正確に把握することは容易ではない。だが、当局が米国から具体的な情報を受けてからもしっかりと対応できなかったのはもちろん、その後も事実上、手を離していたという点は弁解の余地がない。特に、青瓦台(チョンワデ、大統領府)で事件調査を引き受けた関税庁の実務者に箝口令を敷いたという主張もあり、疑惑はますます大きくなるほかはない。だから「石炭輸入の初期段階から政府が黙認したのではないか」と疑われるのではないだろうか。