【社説】韓国が国連の北朝鮮制裁の抜け穴になるとは…
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.07.18 11:04
「実質的な北朝鮮の非核化前まで、制裁を徹底的に維持する」。北朝鮮が非核化に速度を出さない状態で、韓日米や欧州連合(EU)など国際社会が声を一つにして強調している原則だ。国際制裁が北核問題を平和的に解決できる唯一かつ実効性のある圧迫手段だからだ。
このような局面で、北朝鮮産石炭が他船舶への積み替えを通じて韓国に輸入されていたという衝撃的な発表があった。国連安保理の北朝鮮制裁委員会傘下の専門家パネルによる「例年報告書修正版」によると、昨年7~9月に北朝鮮元山(ウォンサン)港と清津(チョンジン)港から石炭を積んだ北朝鮮船舶がロシア・ホルムスク港で荷役をし、この石炭をパナマおよびシエラレオネ船籍の船2隻が積載して10月初めに仁川(インチョン)と浦項(ポハン)に来たというのだ。2隻の船舶には約60万ドル(約6600万円)相当の9000トンが載せられていて、この石炭は国内に流通したと伝えられた。これは昨年8月国連決議2371号により石炭を含めた北朝鮮産鉱物の輸出入はもちろん、輸送も積み替えも禁じているため、明白な国連安保理決議違反だ。