【コラム】韓国製造業の死活、もう7年しか残っていない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.07.12 09:51
「もう7年しか残っていません」。
1993年2月にサムスングループの李健熙(イ・ゴンヒ)会長はロサンゼルスで絶叫に近い叱責を吐き出した。ロサンゼルスは彼が数百人の重役を率いて6カ月間にわたり世界の先進企業の視察に出た最初の訪問地だった。偶然訪れた大型マートで彼は衝撃を受けた。陳列台の前列は日本のソニーとNECの製品が占めた。サムスン製品は白くほこりをかぶったまま隈に押し込まれていた。世紀末の大転換期にサムスンが変われなければおしまいだ。絶体絶命の危機感は「妻と子どもを除いてすべて変えよ」というフランクフルト宣言を生んだ。これを契機にサムスンは韓国のガキ大将から、ソニーだけでなくアップルやインテルも超えたグローバル製造企業に生まれ変わった。