米国、北の要求を一部受け入れ?…揺れる「非核化一括妥結」原則
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.07.10 09:04
6・12米朝首脳会談後に米国が一貫して強調してきた北朝鮮の非核化交渉原則が揺れている。ポンペオ米国務長官が訪朝して開かれた最初の高官級交渉でも非核化ロードマップを出せず、「一括妥結」「トップダウン」方式の原則が事実上修正される兆しも表れている。
ポンペオ長官は訪朝を終えた後、「非核化と体制保証、関係改善を同時にする」と明らかにした。その代わり「経済制裁は非核化が完了するまで続く」という立場を維持した。米国が北朝鮮の非核化措置に対し、経済制裁を除いた体制保証と関係改善は同時・併行すると明らかにしたのは今回が初めてだ。北朝鮮の「段階的同時行動」原則を一部受け入れたということだ。
その間、トランプ政権は段階的・同時的接近を拒否してきた。過去に繰り返された交渉失敗のためだ。「凍結→検証→廃棄」の段階的過程で北朝鮮は各種支援だけを手に入れて、核・ミサイル開発能力は高度化した。「過去の政権とは違う」という点を明確にしたトランプ政権は一括妥結を原則とした。北朝鮮が豊渓里(プンゲリ)核実験場廃棄措置を先に取り上げた点も過去とは違った。