【社説】世界通商戦争の中でなぜ韓国政府だけ見えないのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.07.03 09:27
中国の李克強首相が韓国の政財界関係者に「グローバル保護貿易主義克服に韓国も参加してほしい」と要請した。先月29日に北京で開かれた「第1回韓中企業家と前職政府高官対話」直後に韓国側出席者らと個別に会った席でのことだ。こうした話を聞いたサムスン、SK、現代自動車の経営者は非常に当惑しただろう。高高度防衛ミサイル(THAAD)をめぐる問題から中国市場で悔しくもあらゆる差別を受けてきたためだ。だが韓国政府が何の役割もしなかったために民間企業が苦労して作った中国政府との対話チャンネルで、米国との貿易戦争で中国の肩を持ってほしいという話を聞いたのだ。
いま米中は一寸の譲歩もない貿易戦争に突き進んでいる。その余波は韓国に直撃弾を飛ばしている。昨日KOSPIは文在寅(ムン・ジェイン)政権が発足した昨年5月10日以降の最低値2271.54まで落ち込んだ。外国人の株売りでウォンが急落し、為替相場もやはり1ドル=1120ウォン台までウォン安が進んだ。