サッカー・ワールドカップが開催されているロシアを訪問した文在寅（ムン・ジェイン）大統領が現地時間２３日午後に韓国対メキシコ戦を現地で観戦し韓国選手団を激励した。

文大統領はこの日金正淑（キム・ジョンスク）夫人とともにロストフ・ナ・ドヌのスタジアムを訪れ、Ｆ組で出場した韓国チームの第２戦を見守り応援した。都鍾煥（ト・ジョンファン）文化体育観光部長官、禹潤根（ウ・ユングン）駐ロシア韓国大使もともに応援した。

文大統領は試合終了後に選手のロッカールームに移動し、破れはしたが最善を尽くした選手らとコーチ陣を激励した。申台竜（シン・テヨン）監督らコーチ陣と２３人の韓国代表選手らが文大統領とともにした。海外で開かれる韓国代表チームのワールドカップの試合を大統領が直接観戦し現場で選手団を激励したのは今回が初めてだ。

文大統領は試合と関連し「２～３回チャンスがあったがとても残念」としながらも、「韓国は底力が強い」とともに観戦していた国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）のインファンティノ会長に話したりもした。

これに先立ち文大統領夫妻はこの日午前にモスクワ市内の救世主大聖堂を訪問し、芳名録に「韓半島（朝鮮半島）と大韓民国に平和を与えたまえ！」と書いた。文大統領は大聖堂主任神父から、ここがスターリン時代に破壊されて再び復元されたという説明を聞き、「宗教はアヘンという理由のために破壊したのか？」と尋ねた。続けて「そうした宗教迫害をこれほど長く受けても再び信仰が生き返るのを見ると宗教の力は大変なもの」と話したと金宜謙（キム・ウィギョム）報道官が伝えた。

文大統領は大聖堂の最上階に上がりモスクワ市内全域を見渡した。主任神父が「（市内中心部である）あちら側だけ高度制限を解除した」と説明すると、文大統領は「われわれもそうすべきだ。それでこそ都市が伝統を守りながらも現代的な美を調和させられる」と対話した。芳名録の内容を通訳から聞いた主任神父は大聖堂を出ていく文大統領に「必ずかなうことを願っている」と話した。

続けて韓国戦が開かれるスタジアムに移動した文大統領は、韓国戦観戦を最後にロシア訪問日程を終え専用機で帰国の途に就いた。